診療内容

 泌尿器科は、主に尿路(腎臓・尿管・膀胱・前立腺・尿道)及び性器をみる科で、泌尿器科一般(尿路感染症・尿路悪性腫瘍・排尿障害・尿失禁・尿路結石・小児夜尿症・男性更年期障害など)の診療を行っています。また腎不全に対する人工透析治療も行っています。

 主な疾患

排尿障害

 排尿障害を有する患者は多く、前立腺や膀胱に疾患のある方が増えています。この中で、前立腺肥大症は高齢男性に特に多く見られ、高齢化社会の到来でその頻度も増加傾向にあります。治療は内服加療での保存的治療をはじめ、経尿道的内視鏡手術も行っています。夜間2回以上の頻尿の方、尿の勢いが弱い、残尿感がある方などは、受診されて下さい。

尿失禁(尿漏れ)

 男女を問いません。尿漏れは高齢者だけの病気ではなく、女性の場合40歳代以上では3人に1人は症状があり、珍しい疾患でもありません。多くの方は病態により骨盤体操や薬物治療で症状の軽減、改善を望め当院でも加療いたしております。

尿路感染症

 膀胱炎・腎盂腎炎・性病などで内服薬や点滴で治療します。同時に再発防止のための生活指導も行っています。

尿路悪性腫瘍

 保存的治療(抗がん剤、ホルモン療法による治療など)および膀胱癌に対する内視鏡手術(経尿道的手術を中心)を行っています。健診で潜血陽性を指摘された方、前立腺腫瘍マーカー(PSA)が高値(4ng/ml以上)といわれた方は、受診されて下さい。また、無症候性肉眼的血尿(症状なく目でみえる血尿を生じる状態)は、尿路の悪性疾患の可能性ございます。はやめの受診をお勧めいたします。加えて、PSA高値に対する前立腺生検に関しましては、十分な量の麻酔(仙骨麻酔)下で疼痛がないよう、経直腸での前立腺生検を施行いたしております。また、癌終末期患者に対する疼痛コントロールを含めた、諸症状軽減のための緩和治療にも力を入れています。

尿路結石症

 腎結石・尿管結石・膀胱結石など。鎮痛剤使用での疼痛に対する加療および点滴加療を行っています。積極的な排出を促す治療を行っています。同時に再発防止のための栄養指導も行っています。また尿管結石での尿管の閉塞での水腎症、腎盂腎炎などを生じた場合は、積極的に尿管ステント留置術を行っております。

男性更年期障害

 一般に更年期障害は、女性のものだと思われがちですが、男性にもございます。男性ホルモン(テストステロンの減少)により発症し、主な原因は加齢とストレスです。自然に治癒するのは難しいと考えられています。性欲減退、ED(勃起不全)、集中力、記憶力の低下、いらいら、抑うつ症状、睡眠障害、筋力低下、メタボリック症候群などの症状ある方は受診されてください。注射による男性ホルモン補充療法、漢方薬などでの加療を行います。

人工透析治療

 腎不全に対する薬剤での加療および人工透析治療を行っています。

 医療機器および検査等

 エコー、CT,MRIなどの最先端機器、加えて、膀胱鏡(軟性膀胱鏡および硬性膀胱鏡)による診断の機器がございます。治療に関しましては、経尿道的膀胱腫瘍切除術および経尿道的前立腺切除術、加えて、尿道狭窄手術に必要な経尿道的内視鏡機器を取り揃えております。

外来診療担当表

 外来診療担当一覧表ページへ

 

医師紹介

結城先生

部長 結城康平(ゆうきこうへい)

平成11年度 九州大学卒
日本泌尿器科学会専門医/指導医
がん緩和ケア研修終了医
がんリハビリテーション研修修了医
前DMAT(災害派遣医療チーム)隊員
コメント:4月から赴任しました結城と申します。今まで福岡県を中心に病院で勤務してきました。皆様の健康増進に役立つよう誠心誠意診療を行いたいと考えております。排尿障害、尿失禁、尿路感染症、尿路悪性腫瘍、男性更年期障害など幅広く治療を行っています。よろしくお願いいたします。

・毎週月曜日
 島根大学医学部附属病院からの派遣医師が診療を行っております。

・第2・4木曜日
 安食春輝医師が診察を行っております。